ワークスタイル
山で暮らす覚悟さえあれば、
嶺北は何層にも生活できる
基盤ができている。
ここにいても1キロ向こうの山のことがわかるほど。筒井順一郎さんは杣として、森林を見つめて生きてきました。「田舎では田畑を耕し、持ち山の木を自分で伐って出すのはあたりまえ。ぼくの山は間伐をし、木を売り、生活してきた山です。木を育てるということは自分の生きた証のようなもの」と、筒井さん。その木は50年前、父と植林をし、受け継いで来たものだから今でも山の仕事が楽しくてたまらないのだと言います。
筒井さんが昭和58年から行なっているのが 「選木育林施業」。大きく育てていく木を選んで除伐や間伐を繰り返していくという方法で「どの木を残すかは木が教えてくれる」のだそう。「嶺北は山で生きるには恵まれた環境。覚悟さえあれば、何層にも生活できる基盤ができています」。
米、サカキ、シキビ、アメゴの養殖。
山とは別に収入を得る手だて。
筒井さんが山で仕事をするのは9月から翌3月まで。春から秋までは米をつくり、サカキやシキビの栽培、アメゴの養殖などで収入を得ます。「山では昔からこうやって暮らしてきました。今は年齢を考えてシキビやサカキの周年栽培を計画しているところ」。インターンシップで訪れた人は、筒井さんのその生き様に惹かれます。
これまで活用した支援制度
●搬出間伐への支援