ワークスタイル
【20年目の独立】支援制度を活用した独立開業の「いま」
高知県中西部を中心に林業を営む藤原さん。
林業に携わり20年目の平成29年に「林業・木材産業改善資金」を活用し「藤原林業」を開業した。
もともとは製材を希望し23歳で仁淀川森林組合に就職したが「人がいっぱいやき山にいって」と言われ山に入るようになった。
「身内もおったき製材がよかったがやけど」と藤原さんは言うが、その後(株)ソニアなど数社で20年間堅実に技術を磨き平成29年に独立開業した。
独立にあたりバックホー、林内作業車、3tトラックなど必要な道具は「林業・木材産業改善資金」や県の補助金を使い全て自分で探して購入した。機械のメンテも独学で覚えて自分でやっている。
年間600m3の素材生産を目標にかかげ、初年度は500m3を達成、2年目の今年もすでに300m3を達成し精力的に林業を営んでいる。
危険も多く怪我をする心配もあるが今は独立して本当によかったと思っている。
藤原さんは作業道の開設、伐採、搬出まで全ての作業を一人で行う。
朝は8時30分から17時くらいをめどに作業を行い、独立したことで、時間的な余裕もでき収入面も改善された。
良いことばかりではない。
独立したばかりの昨年、藤原さんは林内作業車を運転中に作業道が崩れ。踵の骨をおる大怪我を負い、一人で作業をしていたため自ら車を運転しやっとの事でなんとか病院に行くことができた。
そんな状況でも翌日には山に入り仕事を休む事はなかった。
「一人でやっていると危険も多い、休むと全て自分に返ってくる。それでもやりがいがあり独立してよかったと思える。」
今が一番良いと藤原さんは言う。
仕事が営業、一つ一つの仕事が次の仕事に繋がっている。
施行地は高知県中西部を中心に山主さんの繋がりなどで紹介してもらっている。
仕事は林業一本。山主さんや紹介いただいた方のため、とにかく真面目な仕事、丁寧な仕事をモットーに作業を行い、その仕事ぶりから藤原さんの元には年間を通して依頼が舞い込んでいる。
「今後も規模を大きくするのではなく、丁寧な仕事で今の形を続けていきたい。」
支援制度について
支援制度に関する詳細はこちら
http://kochi-shoukiborin.jp/support/
これまで活用した支援制度
●林業・木材産業改善資金