ワークスタイル
集落営農林組織
「フォレストファーマー下切」
高知県幡多郡三原村下切(したぎり)の宮川実さんが
集落の農地を守り生産活動を維持する事を目的とする集落営農林組織「フォレストファーマー下切」を下切地区の住民14名(現在は15名)と平成29年度3月に設立。
「地域を守りながら生きていければ・・・」
宮川さんがまず考えたのは集落営農、それでも遊休農地を活用した農業だけでは立ち行かない、もう少し儲かるようにという意味で林業に入っていき、現在の集落営農林というフォレストファーマー下切の形ができた。
「若い人が三原で豊かに生きていければ」
自分が辛いのに、若い人はもっと無理。
それでも若い人とその家族が三原で豊かに生きていくにはどうしたらいいんだろう?
集落営農林で三原で生きていければという思いで、若い人を巻き込んだ。
年間を通じた継続的な収入、女性の働く場の確保を目的にきくらげの生産や、通年でわらびの酢漬け等の特産品加工にも取り組んでいる。
来年に向けては体験型観光として、「わらび」や「いたどり」などの山菜採りと山菜料理を楽しんでもらえるよう園地化も進めていく計画をたてている。
補助金に頼りすぎない林業、集落全体の活性化を目指す集落営林
フォレストファーマーのメンバーの内、林業をやっているのは5名。
全く林業経験がなかったのは神戸から移住してきた1名だけだったが、グラップルやフォワーダなどの重機の免許は誰ももっていなかったため、林業大学校短期課程で特別教育を受講し、無償で免許を取得する事ができた。
今では林業がほとんど本業。
施業時間は8時から17時を中心に春・夏は作業道の開設、収入間伐は秋から冬にかけて行っている。
材の搬出のほとんどが市場から大型トラックを呼んで運んでいる、宿毛のバイオマス発電所には4tトラックを使い自分たちで持っていくこともある。
ゆくゆくは集落を囲むように作業道を整備し、継続的に山林を保全できるよう考えているが、明治から名義の変わっていない山林もあり山主の確認が大変、集落のネットワークを活用し地道な確認作業と施業地の確保を行っている。
フォレストファーマーのメンバーで集落のお宮を建て直し
昨年、老朽化が激しかった集落の仁井田神社をフォレストファーマーのメンバーを中心に建て直しを行った。
「これも地域貢献、秋の奉納祭ができなくなったら終わり」
農業だけ、林業だけじゃない。集落を元気にする活動を今後も続けていきたい。
三原村で取れたキクラゲを使った料理(民宿NOKOさん)
民宿NOKO
TEL・FAX 0880-46-2149
〒787-0816 幡多郡三原村下切576
支援制度について
支援制度に関する詳細はこちら
http://kochi-shoukiborin.jp/support/
これまで活用した支援制度
●森林山村多面的機能発揮対策交付金