ワークスタイル

山中 清光さんと奥さま

STYLE11架線集材 家族経営 自伐型林業 所有森林

・架線集材技術が支える
 補助金に依存しない所有森林の健全経営
・平成30年度全国林業経営推奨行事
 「林野庁長官賞」受賞

小松野林業 / いの町山中 清光さん

架線集材


架線集材

約50年にわたり家族で営む自伐型林業

高知県いの町の小松野林業 山中清光さんが林業をはじめたのは二十歳ころの事。以来 林業一筋50年、優れた架線集材技術もち年間1ha弱・600m3程度を出荷、ご夫婦二人で所有森林(100ha)での家族経営、自伐型林業を営んでいる。

架線集材の技術は独学。

林業をはじめた最初の頃は、下草刈りなど木を育てる(造林)事を生業としていたが、そのうち伐木、独学で架線集材の技術を勉強し、架線技師の講習を受け資格を取得。

4tユニックを26,7歳の時に購入(当時、地域では一番はやかったのでは。)、架線、集材機、ウィンチ借り所有森林の間伐を始めた。

当初は運送業者に依頼し市場に運んでいたが、現在は製材はやらず15tロングのトラックで、主に県外の市場におろしている。



架線集材

架線集材のみで木材を搬出、架線集材は作業道がいらない

 図面・地図をみてどこにワイヤをひくか検討をする、これだけで搬出の計画を立てることができる。
架線集材は作業道がいらず、重機を入れなくていい。これが一番自然を痛めない。

 

補助金をほぼ使わないでやっていくには

「林業で生きていくためには、重機を入れて大規模にやるのか、まったく機械を使わずに架線でやるかのどちらかしか生き残る方法はないと思う。
中途半端にやるのはだめ。
機械の修理代も馬鹿にならない、小さな(1.5t)程度の架線など、自分に見合ったやり方が一番大事だと思う。」



奥さまと

山中さんと奥さま

家族で所有林を管理

 広葉樹の山は基本的にそのままにしている。約60%が植林、この手入れは切り捨て間伐を毎年1ha〜5ha程度、暇な時に行っている。
家族で林業経営行うにあたりそんなに大変に思ったことはないが機械が壊れるとたいへん、安全装備も抜かり無く、木を多く出すより怪我をしないことが重要。

間伐、主伐を行うタイミング

  • 5月〜農作業(田んぼ)
  • 8月〜4月 林業 主伐
  • 間伐は11―1月間伐天気が悪い時、合間にやる。


これから林業を始める人へ
土にかえることまで考えて欲しい。その方が木の一本一本の価値がわかってくる。

ただ林業をするのではなく、きちんと利益をだす。
バイオだったら補助金をもらうだけじゃなく、どこに出荷をして月にいくらの利益があるのか、いくらあれば生活できるのか?
補助金だけだとそのうち辞めることになる。そのあたりを勉強しないとだめ。
無垢の木を大事に、集成材は薬をつかっている、自然の木を大事してほしい。

 


吾北の山

支援制度について

支援制度に関する詳細はこちら
http://kochi-shoukiborin.jp/support/


これまで活用した支援制度

●森林整備支援事業(搬出間伐)

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