ワークスタイル

ringin’ (左から 西尾さん、村澤さん、伊藤さん)

STYLE15町産材、林地残材の活用、6次産業化

ものづくり林業はじめました。

移住した若者が描く
ものづくり+自伐型林業

佐川町 地域おこし協力隊、ringin’ringin’ (西尾さん、村澤さん、伊藤さん)

ひのきのアロマディフューザ

ひのきのアロマディフューザ


ものづくり林業はじめました。 佐川町 ringin'(リンジン)

画像

(画像左から 村澤さん、工場を貸してくれている地元の大工さん、西尾さん、伊藤さん)

リンジンについて

 2019年より佐川町地域おこし協力隊(自伐)6期生として活躍する20代の若者3人が「ものづくりと自伐型林業」を生業にするため、佐川町産材や、間伐後利用価値がなく搬出されず林地に放置されている林地残材を活用した、ものづくりユニット「ringin'」(リンジン)を立ち上げ頑張っている。

 

リーダー:村澤さん

 佐川町の林業に関する記事を見たことをきっかけに、医療機器メーカーの営業から、自分らしく働くために林業に興味を持ち転身。
 ものづくりもしたことが無かったが、2019年に行った佐川町の豊かな地域資源をいかした体験イベント「わんさかわっしょい体験博」で伊藤さんと佐川町産材のひのきを使ったスツールを作った事をきっかけにリンジンを立ち上げ。
 リンジンのリーダー・エンジンとしてメンバーを引っ張っている。

 

伊藤さん
 大学卒業と同時に地域おこし協力隊員として佐川町に移住
大学でものづくりを学んでおり、大学でやってきた「ものづくり」を自分のペースでしっかり続けていきたいと考え、ものづくり+自伐型林業ができる佐川町を選んだ。
 

西尾さん
 伊藤さんと同じく大学卒業と同時に地域おこし協力隊員として佐川町に移住。
 大学卒業後のやりたいことを考えた時に一次産業・林業に心を惹かれ、全国的にも地域おこし協力隊卒業後に個人事業主として林業を続けるためのサポートがしっかりしている佐川町を選んだ。
 将来を見据え特殊伐採のアルバイトや木工旋盤を購入してものづくりの技術を磨くなど精力的に活動している。


施行風景 施行風景

技術や資格の取得


 佐川町内の町有林での施業を通じたスキルアップと、高知県立林業大学校や林業労働力確保支援センター、重機メーカー等が実施する研修で資格を取得。資格取得にかかる費用は佐川町が負担している。

・取得資格
小型車両、はい作業、玉掛け、走行集材機械(林内作業車)、簡易架線
クローラーダンプ(不整地運搬車両)、3tトラック、ショベル(車両系建設機械(整地用))
解体ブレーカー(車両系建設機械(解体用))、アタッチメント、フォークリフト

自伐型林業をやってみて見えた課題

集合写真

 「過酷な環境だと覚悟はしていたが、そんなことはなく協力隊の先輩が丁寧に教えてくれる。
 佐川に来て経営まで考えた自伐型林業を初めて知り認識が変わった。
 自伐型林業だけで暮らしていけると思っていたが、卒業生から聞くリアルな収入の事や、木材価格の下落を考えると今は自伐型林業一本では暮らしていくのは難しいと思い始めた。」

 

それでも林業を続けていきたい。


「今はお金をもらって林業を学んでいる状況。卒業までを逆算し目標をたてて日々学んでいる。
 体を動かして、試行錯誤をして、答えがない、新しいことが色々出てくる、そこが面白い。
 自伐林家の先輩に伝統的な方法も聞きながら、工夫して自分のペースでやりがいをもって続けていけそうだと思っている。」


リンジンの思い:山仕事をしながらものづくりに挑戦 

 

 リンジンのメンバーは山仕事の知識と経験をしっかりと積み上げながら「さかわの木」にこだわったものづくりに励んでいる。

 佐川町産材を活用したスツールや、間伐時に山にそのまま放置されてしまう事が多い林地残材(未利用材)を活用した、「さかわひのきのアロマディフューザー」等、一点一点手仕事にこだわり木の魅力を最大限に活かしたものづくりを行い、「もったいない」「ご飯を残さず食べるように、木も残さず使いたい」、そんな想いから、緩衝材には地元の大工さんから譲ってもらった鉋屑(かんなくず)を使い、発送荷袋には米袋を使用、オイルやワックスなどの表面塗装は一切施さず環境に配慮したものづくりを心がけている。

 

手仕事 手仕事 アロマディフューザ アロマディフューザ

「木にまつわること」にどんどん挑戦していきたい!!

「これからは林業と木工はもちろんですが、それ以外にも、特殊伐採・木育・ツリークライミングなど、「木にまつわること」にどんどん挑戦していき、佐川の町から木の魅力、林業・ものづくりの魅力を発信していきたいと思っています!」

 

 自伐林家のものづくりの仕組み作りにも挑戦!

「林業の経営は綱渡り、補助金がないと立ち行かなくなる。佐川町に来る前は知らなかったが、補助金が無くなったら生きていけなくなると感じる。
今まで使わなかった材、コストに見合わず山に放置していた材の新たな活用と、自伐林家が補助金に頼らず健全な経営ができるよう素材から作成・販売まで「ものづくり」を佐川町で完結させる。そんな仕組み作りに挑戦したいと思っています。」

 

2020.11.23 佐川町「杉やのフリーマーケット」

杉やのフリーマーケット 杉やのフリーマーケット 杉やのフリーマーケット 杉やのフリーマーケット 杉やのフリーマーケット 杉やのフリーマーケット 杉やのフリーマーケット

ものづくりと自伐型林業の町、佐川町

作業風景

 佐川町では町民自身が最新の設備で「ものづくり」を行うデジタルファブリケーション施設「さかわ発明ラボ」を2016年5月に設立、地域おこし協力隊制度を利用して佐川町に移住したメンバーが中心となってラボを運営している。


 また、林業での地域おこし協力隊制度の活用を積極的に進めており、町内の林地集約を行い、地域おこし協力隊卒業生が林業を行う場所として提供するなど、佐川に住み続けるためのサポートを手厚く行っており、「ものづくり+自伐型林業」を持続的に行える環境が佐川町で広がりを見せている。



【リンジンについて】

佐川町地域おこし協力隊(自伐)6期生の3人で結成されたユニット。全員20代。

ringin’ (リンジン)
さかわの木を活かそう。さかわの森を生かそう。
Make the most of Sakawa's wood. Revitalise the forest.

高知県佐川町で林業家を目指しながら
町産木材にこだわったモノづくりに挑戦


SHOP
https://ringin.thebase.in/

Instagram
https://www.instagram.com/ringin_sakawa/


リンジンポーズ

支援制度について

支援制度に関する詳細はこちら
http://kochi-shoukiborin.jp/support/


これまで活用した支援制度

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